21世紀高野山医療フォーラム 講師・パネリスト プロフィール一覧

11月21日

12:00-13:30

玄侑宗久(ゲンユウ ソウキュウ)

プロフィール

1956年福島県生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒。27歳で天龍寺専門道場に入門。現在は福島県福聚寺住職。
2001年「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞。人間の病や末期あるいは死を正面から見つめた小説作品が多く、近著は解離性同一性障害を扱った「阿修羅」(講談社)。福島県立医大経営審議委員。

講演タイトル

有為の奥山けふ越えて

講演内容

「いろは歌」に込められた日本独特の死生観について考え、ケアとキュアの現場の可能性を探ってみたい。

13:30-14:45
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柳田邦男(ヤナギダ クニオ)

プロフィール

ノンフィクション作家、評論家。1936年 栃木県鹿沼市生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。
現代人の「いのちの危機」「心の危機」をテーマに、様々な社会問題に取り組んでいる。最近は、「生と死」の問題、脳死問題、ケータイ・ネット社会と子どもの危機、絵本の新しい意義などについて、積極的に発言している、とくに絵本活動では、子どもの心育てのハンドブック「みんな絵本から」(講談社)を作り、全国各地で講演を展開している。
主な受賞としては、1972年「マッハの恐怖」で大宅壮一ノンフィクション賞、1979年「ガン回廊の朝」で講談社ノンフィクション賞、1995年ノンフィクション・ジャンルの確立への貢献と「犠牲 わが息子・脳死の11日」で菊池寛賞、2005年翻訳絵本「エリカ 奇跡のいのち」で日本絵本賞翻訳絵本賞などを受賞している。21世紀高野山医療フォーラム理事長。

講演タイトル

豊かな「生と死」を支えるもの~共同思索5年の歩みから~

講演内容

人間のいのちには、生物学的、身体的な側面だけでなく、精神性の側面がある。それゆえに、人生の最終章をよりよいものにするためにも、豊かと言える最後の時を穏やかに過ごすためにも、自らの意思の確認と周囲からの支えが不可欠になる。その自覚と周囲からの支えとはどのようなものなのか。21世紀高野山医療フォーラムの5年間の歩みを辿る中から、何を学んだか、そのエッセンスを整理して報告したい。

15:00-16:15
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竹内整一(タケウチ セイイチ)

プロフィール

東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。倫理学・日本思想史。
最近著『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』。

講演タイトル

「おのずから」と「みずから」のあわい ―― 日本人の「死生学」

講演内容

日本語では、「おのずから」と「みずから」とは、ともに「自(か)ら」である。そこには、「みずから」為したことと「おのずから」成ったこととが必ずしも別事ではないという受けとめ方があることが示されているが、しかし二つのことは、むろん一つではありえない。両者の行き交う“あわい”に、日本人の「死生学」を考えてみたい。

16:15-17:15

村上保壽(ムラカミ ホウジュ)

プロフィール

1941年京都府生まれ。東北大学文学部哲学科卒業後、東北大学大学院文学研究科修士課程実践哲学専攻修了。
東北大学助手、山口大学教授、高野山大学教授を経て、現在、総本山金剛峯寺執行、高野山真言宗教学部長、高野山大学名誉教授。博士(文学)東北大学。
おもな著書に『空海の「ことば」の世界』(東方出版)、『高野への道』(共著、高野山出版社)、『日本人のこころの言葉・空海』
(創元社)などがある。

講演タイトル

生と死の絶望と希望

講演内容

生と死は常に手を結びあっている一体の事実である。しかし、人はこの事実を真実として身に引き受けることができない。死を厭い逃れようとする。死の定めに隠された希望を知らない。生と死の真実を引き受け超越する宗教的智の学びと実践とは何かを考える。

19:00-21:00 「ワークショップ」
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鈴木秀子(スズキ ヒデコ)

プロフィール

東京大学人文科学研究科博士課程修了。文学博士。聖心女子大学教授を経て、聖心女子大学キリスト教文化研究所研究員・立教大学講師。国際コミュニオン学会名誉会長。聖心会会員。全国および海外からの招聘、要望に応え、講演、ワークショップにおいて指導に当たっている。

ワークショップ「生と死が手を結ぶ」

死が近づいている人にとっても、そばにいる人にとっても、この時間は日常とはかけ離れた、深い意味をもつ時間となります。愛する人が永遠に旅立つ前には、逝く人も見送る人も、深い心の結びつき、魂の結びつきを希求します。つまり、両方から愛があふれ、愛のうちにひとつになることを望むわけです。そうした時間を実現することを心がけ、訓練しておく必要があります。
どういう姿勢で、どういう言葉をかけたらよいかなどを、具体的な実習によって身につけていきます。


11月22日

9:00-11:30

シンポジウム「実践からの学びと展望」

座長 1

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川越厚(カワゴエ コウ)

撮影/(株)朝日新聞社 写真部 横田正大 氏

プロフィール

1947年山口県山口市生まれ。1966年私立広島学院高校卒業。1973年東京大学医学部卒業。茨城県立中央病院産婦人科医長、東京大学講師、白十字診療所在宅ホスピス部長を経て、1994年より6年間、賛育会病院長を務め、退職。
2000年6月、自らのクリニックを開業すると同時に、在宅ケア支援グループ・パリアンを設立。
趣味はクラシック音楽鑑賞、旅行、将棋、釣、スポーツ(野球・テニス・卓球)。 在宅ホスピス協会・顧問。聖マリアンナ医科大学・客員教授。帝京大学国際教育研究所客員教授。

座長 2

山折哲雄(ヤマオリ テツオ)

プロフィール

1931年生まれ。岩手県出身。東北大学文学部インド哲学科卒業。
東北大学文学部助教授。国際日本文化研究センター教授、所長。

パネラー 1

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井上ウィマラ(イノウエ ウィマラ)

プロフィール

1959年山梨県生まれ。京都大学文学部哲学科宗教哲学専攻中退。日本とビルマで出家して仏教瞑想とパーリ経典ならびにその解釈学を学ぶ。カナダ、アメリカ、イギリスで瞑想指導をしながら心理療法を学ぶ。現在は高野山大学スピリチュアルケア学科准教授。訳書に『ブッダのサイコセラピー』、著書に『呼吸による気づきの教え』、『人生で大切な五つの仕事』、共著に『スピリチュアルケアへのガイド』などがある。

パネラー 2

黒田裕子(クロダ ユウコ)

プロフィール

阪神高齢者・障害者支援ネットワーク 理事長。
阪神・淡路大震災を契機に宝塚市立病院副総師長を辞し、緊急避難所・仮設住宅・公営住宅で24時間体制の支援活動を行う。長年にわたり「ひとりの人としてのいのち」「ターミナルケア」を研究課題としている。生と死を考える会・世話人。講演・著書多数。

パネラー 3

髙田正圓(タカダ ショウエン)

プロフィール

1945年新潟県生まれ。1989年出家。
1997年先代唐泉寺住職・真快和尚7年間の闘病(上咽頭癌)、末期がんの為、在宅ホスピス(約2ヶ月間)を受け、遷化により唐泉寺住職。1999年乳がん手術。2005年肝臓転移、現在にいたる。

パネラー 4

田村祐樹(タムラ ユウキ)

プロフィール

彦根市立病院緩和ケア科医師、滋賀医科大学非常勤講師、医学博士、47歳。
病棟及び在宅において緩和ケアを提供する傍ら、がん患者とその家族に対する癒しのプログラム「サイモントン療法」を活用し、患者・医療者双方に対して、こころのケアをサポートしている。

パネラー 5

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袴田俊英(ハカマタ シュンエイ)

プロフィール

1958年秋田県能代市生まれ。曹洞宗月宗寺住職。
1992年ビハーラ秋田結成、2000年「心といのちを考える会」結成。

講演タイトル

「自殺予防における僧侶の役割」

講演内容

自殺者は年間3万2千人。自殺率先進国で1位。国を挙げて自殺対策を行っているが減らない。これまでお金や物を手に入れることが希望につながってきたが、この思想は賞味期限を過ぎてしまった。価値観の転換がなければ希望も失われる。この転換に仏教的な価値観が力を発揮すると考え、秋田の小さな町で実践を行っている。

12:45-13:45

矢崎義雄(ヤザキ ヨシオ)

プロフィール

1991年1月東京大学医学部教授(内科学)、1995年4月東京大学医学部長、2000年4月国立国際医療センター総長、2004年4月独立行政法人国立病院機構理事長。

講演タイトル

医の現在

講演内容

変貌する社会を背景に、医学と医療の進歩に対して大きな期待が寄せられている。しかし医学・医療の構築は社会との共同作業であり、その展開には社会の仕組み、さらには文化まで視野に入れる必要がある。社会と時代のニーズに応えた医療の在り方について考える。

13:45-14:45
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帯津良一(オビツ リョウイチ)

プロフィール

1936年埼玉県に生まれる、1961年東京大学医学部卒業、東京大学病院第三外科、共立蒲原総合病院外科、都立駒込病院外科を経て、1982年帯津三敬病院を設立。院長。ホリスティックなアプローチによるがん治療を実践、2000年『楊名時太極拳21世紀養生塾』を設立、塾頭。2001年帯津三敬病院 名誉院長。日本ホリスティック医学協会会長、楊名時太極拳21世紀養生塾主宰、日本代替・相補・伝統医療連合会議理事、日本ホメオパシー医学会理事長、サトルエネルギー学会会長、北京中医薬大学客員教授、北戴河気功康復医院名誉院長、世界医学気功学会副主席 他
・主な著書
『今日よりも、よい明日』(角川SSコミュニケーションズ)、『死を生きる』(朝日新聞出版)、
『帯津流がんと向きあう養生法』(NHK出版)、『あるがままに生き、死を見つめる7つの教え』(講談社)、『気功的人間になりませんか』(風雲舎)、『がんになったとき真っ先に読む本』(草思社)、『身近な人がガンになったとき何をなすべきか』(講談社)、『ガンを治す大事典』(二見書房)、など多数。

講演タイトル

生と死の統合をめざして

講演内容

27年間にわたってホリスティック医学を追い求めてきましたが、まだこれを手にしたわけではありません。それどころか私が生きているうちは無理かなと思いはじめた昨今です。しかし、悔いはありません。それは、そうしてホリスティック医学を追い求めてきた一日一日が、私にとってホリスティックな日々であったと自負しているからです。ホリスティック医学とはからだ、こころ、いのちの一体となった人間まるごとをとらえる医学ですが、究極は生と死の統合であると考えています。とても従来の医療、医学の枠組みに納まりきれるものではありません。これはどうしても宗教の力をお借りしなければなりません。宗教と医療が手を携えて、道は遠けれど、生と死の統合に向かって歩を進めていきたいと思います。

15:00-16:00

永田良一(ナガタ リョウイチ)

プロフィール

1983年聖マリアンナ医科大学卒業(医師)、1991年鹿児島大学大学院医学研究科修了(医学博士)、2008年高野山大学大学院文学研究科修了(密教学修士)、1991年株式会社 新日本科学 代表取締役社長、2006年財団法人メディポリス医学研究財団 理事長。高野山大学客員教授。21世紀高野山医療フォーラム理事。

講演タイトル

密教から学ぶ組織運営の実践紹介

講演内容

理趣経にある「大欲」を組織運営に取り入れて「人類を苦痛から解放する」という使命の実践の場として、「病気を治す医療」から「患者さんと医療従事者がお互いに人間として理解し合い、身体とこころと生命の観点から癒すことができる医療」を目指している「メディポリス指宿」での取り組みを紹介する。

16:00-17:15

瀬戸内寂聴(セトウチ ジャクチョウ)

プロフィール

1922年徳島市生まれ。東京女子大学卒業。1956年のデビュー以来小説家として執筆を続け、数々の文学賞を受賞。2006年文化勲章受賞。1973年に中尊寺で得度、受戒。岩手県天台寺名誉住職。比叡山禅光坊住職、曼陀羅山寂庵住職。徳島県立文学書道館館長。宇治市源氏物語ミュージアム名誉館長。

講演タイトル

あの世、この世の地獄・極楽

講演内容

私のもとに訪れる人々の最も強い共通の関心は、あの世に地獄・極楽は果たしてあるのかということである。私はまだあの世に行ったことがないから証明はできないと逃げている。そのことを今度、逃げずにじっくり考えてみたい。